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保護者様とお子様のための学力向上情報誌 スクール21レポート スクレポ!第5号

【中3生向け】 入試で実力を100%発揮できる人、できない人。
小さく見えて大きな差14の習慣

入試で合格点を勝ち取るには“学力の到達度”だけでなく自分の学力を“100%発揮する力”も重要です。
両方合わせて入試における“実力”と表現しても良いでしょう。しかし、緊張をともなう入試で自分の力を出し切ることは簡単ではありません。入試で実力を「100%発揮できる人、できない人」の差はどこにあるのか? 【生活面】と【学習面】に分けて14項目にまとめました。発揮できる人の習慣を身に着けて下さい。

入試で実力を100%発揮できる人、できない人。小さく見えて大きな差14の習慣

※本記事では表現上分かりやすくするために「発揮できる人・できない人」と2分しています。実際には完全に2分されるものではありませんが、傾向として参考にしてください。

◆生活面の差5項目

1

発揮できない人

寝る時間・起きる時間が日によってバラバラ

発揮できる人

毎日、同じ時間に就寝・起床している

入試直前期はとにかく生活リズムを整えることが大切です。就寝や起床時間が日によってバラバラだと学習効率や集中力が下がります。実力を発揮できる人は、1日のサイクルを一定に保つように心がけています。睡眠時間は長すぎても短すぎてもよくありません。自分にとって最も適した睡眠時間を維持しましょう。

2

発揮できない人

風邪の予防について「自分は大丈夫」だと思っている

発揮できる人

普段から、しっかりと風邪予防・感染対策を心がけている

この時期に最も怖いのが、風邪やインフルエンザ等の感染症です。「自分は大丈夫」と油断してはいけません。普段の生活でできることはしっかりと行いましょう。人混みの多いところでは、マスクの着用も有効です。のどを乾燥させないことにもつながります。

3

発揮できない人

寝坊したら、朝食抜きで出発!

発揮できる人

きちんと毎日3食、規則正しく食事をする

脳がきちんと働かないと学習効率は上がりません。エネルギー源となる食事はとても大切です。緊張してくると食欲がなくなることもあるかもしれませんが、規則正しく食事をするようにしましょう。「寝坊して朝食抜き!」などないようにしましょう。

4

発揮できない人

インスタント食品やジャンクフードを好んで食べる

発揮できる人

脳や精神バランスが整う食べ物を、意識して食べる

試験本番は緊張するものです。日頃の食事の工夫で、緊張しにくい状態を作ることもある程度は可能です。脳内の「セロトニン」という物質を増やすことです。セロトニンとは、気分を安定化させるのに非常に重要な働きをする神経伝達物質。不足すると精神のバランスが崩れやすくなったり、不安が増幅しやすくなったりもするそうです。セロトニンを増やす食べ物は次のようなものです。

◆トリプトファンを多く含む食べ物

  • 大豆食品(豆腐、豆乳、納豆その他)
  • 乳製品(特にチーズ)
  • バナナ、カツオ、鰹節、ごま、すじこ、たらこ など

◆ビタミンB6を含む食べ物

  • 魚類、牛レバー、豚肉(特に魚類は効果的)

◆炭水化物を多く含む食べ物

  • ご飯、パン類、パスタ、芋類など

※セロトニンは「トリプトファン」という必須アミノ酸を原料として体内で生成されます。生成にはビタミン「B6」も必要で、活性化させるのには「炭水化物」も必要です。

インスタント食品やジャンクフードで食事を済ませる機会が多かったり、お菓子を食事の代わりにしたりしていると、セロトニンの生成には大きなマイナスになってしまいます。

5

発揮できない人

受験生だから、勉強だけがんばる

発揮できる人

受験生でも、適度に運動をする

リズミカルな運動も脳内のセロトニンを増やすのに効果的のようです。ジョギングやウォーキングなどの本格的なものでなくても、スクワットやストレッチでも効果があるとのこと。勉強の合間に肩や首を回したり、伸びをしたりする習慣をつけましょう。そのほかにも、太陽の光を浴びる(特に朝起きたとき)と良いとされています。「ものをよく噛んで食べる」こともリズミカルな運動になるようです。
日々の生活で、このようなことを心がけるだけで緊張を和らげることが可能になります。「私は本番に弱いんだよなぁ~」という人は、意識的に取り入れてみてください。

◆学習面の差 9項目

6

発揮できない人

自分の弱点克服に躍起になる

発揮できる人

全体のバランスを取って学習する

入試が近づいてくると、自分の弱点分野が気になるものです。そこに多くのエネルギーと時間を注ぎがちですが、全体のバランスをとることもとても重要です。弱点強化の学習のみに注力して、他の教科の演習が不足すると、苦手でなかった教科の得点力も短期間で急速に下がってしまいます。本番で「あれっ?」ということになりかねません。どの教科も、極力毎日勉強するように計画しましょう。

7

発揮できない人

テストが始まったら、すぐに1問目から解き始める

発揮できる人

問題全体を見て、自分なりの作戦で解き始める

過去問を使って「問題を解く順番・どの問題に何分かけるか」シミュレーションをしておきましょう。作戦のポイントは「短時間で解答できる問題から片付けていく」ことです。教科ごとに得意な分野、苦手な分野もあると思いますので、時間配分などを考えて解き始めましょう。

8

発揮できない人

使い慣れたシャープペンで、最後まで受験勉強を続ける

発揮できる人

試験当日の練習として、鉛筆で勉強する機会を作る

多くの中3生は、日頃学習するのにシャープペンシルを使用していることでしょう。高校によっては、入試で鉛筆の使用を求めています。いざ本番で鉛筆を使用しようとしても、使いにくかったり不自由を感じたりすることも少なくありません。これからの期間は、鉛筆も使用することをお勧めします。
ちなみに、県公立高校はシャープペンシルの使用が認められています。また、多くの私立高校ではマークシート式の解答が採用されています。この場合、シャープペンシルの細い芯よりも鉛筆の方が適していることもあります。事前に試してみましょう。

9

発揮できない人

追い込みでは、難しい問題に取り組む

発揮できる人

追い込みでも、基礎知識の確認を忘れない

追い込みの学習では、難易度の高い問題に気持ちが向かいがちですが、基礎知識の確認も侮れません。基礎知識といっても5教科合わせれば膨大な量になります。あやふやなところがないか一通り見直しましょう。

10

発揮できない人

難しい問題、 一度解けたら安心する

発揮できる人

一度解けても、時間をおいて再確認する

これまでたくさんの弱点に挑み、解決してきたと思います。しかし、一度解けるようになったとしても安心は禁物です。
かつての弱点は、時間が経つとまたできなくなることも珍しくありません。それらの課題にあらためて取り組みましょう。すらすら解ければ克服したと考えて良いですし、曖昧な部分が残っていたら、あらためて補強し直しましょう。直前期は、より難易度の高いものに挑戦するよりも、過去につまづいた箇所を固め直す方が効果的に得点力アップにつながります。

11

発揮できない人

次々に新しい問題に挑戦する

発揮できる人

以前にやった問題を、解き直す

過去の模擬試験の見直しも有効です。10月頃からの模試でかまいません。全問解き直すのではなく、できなかった問題を見直したり解き直したりしましょう。
解き直す模試は表1を参考にしてください。

表1

12

発揮できない人

去年の過去問を解いて、安心する

発揮できる人

過去数年分の過去問を解いて、傾向をつかむ

全く同じ問題が出るわけではないですが、傾向を知るためにはとても有効です。過去問をやって、単純にミスした問題、覚えればできたであろう問題はしっかり見直しましょう。また、私立高校の入試過去問では、合格者平均点や合格最低点を確認し、そのラインが取れるまで解き直しをしましょう。1年分だけでなく、3~5年分に取り組むと、傾向がつかめてきます。

13

発揮できない人

受験勉強を頑張ったから「自分は大丈夫」と信じすぎる

発揮できる人

「ミスは起こるもの」と知っていて、焦らないための対策を知っている

せっかく分かった問題なのにミスで失点するのはもったいないこと。「本番では注意をする」という意気込みはほとんど期待できません。完璧にミスをゼロにすることは難しいですが、対策の仕方によってはミスを激減させることは可能です。以下を参考に事前に練習をしておきましょう。
「どんなミスをするのか」だけでなく「どのタイミングで起こるのか」を知っておくと、対策しやすくミスを減らせます。表2を参考に、自然と対策がとれるように、何度も何度も繰り返し練習しましょう。

表2

14

発揮できない人

過去に間違った問題を解き直して、解けたら安心する

発揮できる人

過去に間違った問題では「どんなミスをしたのか」と自分を分析する

これまで自分がどのようなミスや誤答をしてきたのかをあらためて振り返ってみましょう。その時は、しっかり確認したはずですが、同じようなミスは繰り返すもの。振り返りの仕方を工夫することで、本番で同じようなミスを避けられます。
自分のミスを記録するノートを作成している場合は、それを模試の前に毎回確認しましょう。ノートを作成していない場合は、10月以降の模試(北辰、月例、御三家模試)の答案を集めて、「自分がどんなミスをしたのか」まとめます。

(例)

解答用紙に書き込んでも良いですし、別のノートに書き出しても良いです。書き出したら有効活用を。模試や過去問演習をする前に再確認しましょう。「自分がどんなミスをしやすいのか」を認識することで、かつての誤答要因が大幅に減少し、得点力アップにつながります。
いかがでしょうか?実力を「発揮できない人の習慣」はありませんでしたか?今からでも間に合います。「これ、私のことだ!」という項目があったら、今から意識して行動を変えてください。そして入試本番では100%実力を発揮しましょう!

〈次号予告〉

県公立入試前日/当日に大切なこと

試験直前や当日に慌てないように、「持ち物や心の準備」を事前にしておくことが大切です。今号では予告として項目のみ記載します。詳しくは、2022年2月に発行予定の「入試直前号」で解説しますので、まずは項目のみ頭に入れて、心の準備をしておいてください。

〈前日にすること〉

1.持ち物準備を終えておく(事前にチェックリストを作り)
2.起床時間・出発時間・交通手段を再確認
3.目覚まし時計のセット
4.早く寝る
5.天気予報の確認

〈試験当日にすること〉

1.試験開始の3時間前(県公立なら6:20)には起床
2.朝食を必ず取ること
3.事前予防策を打っておく(腹痛/乗り物酔い対策)
4.もしものときの対策をしておく(電車が遅れた時/寝坊または体調不良/忘れ物/遅刻しそうなとき)

〈試験中の対策〉

1.どうしようもなく緊張してしまった時の対策
2.体調が悪くなった時の対策
3.コンパスが壊れた等のアクシデント
4.わからない!解けない!時にどうするか?

〈とても重要な、休憩時間の過ごし方〉

1.前の教科の反省点・失敗点を引きずらないために
2.意外と長い休み時間をどう過ごすか

〈持ち物・服装についてのワンポイントアドバイス〉

1.コンパス・定規のメンテナンス
2.suica(スイカ)やpasmo(パスモ)の残高確認
3.服装のポイント
4.筆記用具は多めに用意
5.消しゴムは2個

試験会場

中1-2生向け 成績を上げる人の勉強のキモ(3学期編)

短い3学期にどのように勉強と向き合うか。成績を上げる人はキモを抑えています。次の学年や入試につながる要点を押さえておくことで、同じ時間の勉強でも効率が高まります。今号では中2の数学・中1の英語に特化して、キモをお伝えします。

【中2数学】大いなる壁「証明」を攻略せよ。

証明で多くの生徒がつまずく理由

中2の3学期から習い始める「証明」で、多くの生徒がつまずきます。その理由は、これまでの数学とは全く別の考え方が必要なところにあります。これまでは、出題された問題に対して、「計算して答えを求める」ことがほとんどでした。証明はまったく別のことをします。計算をするわけではなく、答えを求めるわけでもありません。「答えが正しいことを、順をおって論理的に説明」するのが証明です。「見れば直感的に分かる」ことでも一つ一つ言葉にして説明していきます。これまでの学習過程ではじめて体験することなので、とっつきづらさがあるようです。
証明は、これまでの数学とは全く別の科目と言うくらい別の考え方と解き方を要します。頭を真っ白にして先入観なく取り組んで下さい。では、証明に強くなるためのキモは、どんなことなのでしょうか?

素直で受け身はキケン!

素直なことは本来いいことです。でも証明問題に関しては素直すぎると失点しやすい。批判的精神をもって取り組むことが得点力をつけるキモになります。直感的に分かることでも「本当かな?」と疑ってかかることで、飛躍をさせずに一つ一つ論理を積み上げていくことができます。素直すぎると、直感的に分かったことやすでに知っていることを説明せずに使ってしまい、減点の対象になります。

キモ1

批判的精神を持って取り組む

「使っていい/使ってはいけない」を厳しく分別せよ

次のような問題を考えてみましょう。
「図はAB=ACの二等辺三角形の角Aの二等分線を引いたものです。この図を利用して、二等辺三角形の2つの角が等しいことを証明しなさい。」

二等辺三角形

この時、証明に使っていい情報は何でしょうか?「角の二等分線を引いたのだから、角Pは直角になる」というのは使ってはいけない情報です。直感的には分かるけれど「だから直角」としてはいけないのです。
この問題で使っていい情報は二等辺三角形の定義である「2つの辺の長さが等しい」ことと「角BAPと角CAPが同じ大きさである」ことだけです。しかし、最初のうちは、どうしても、無意識に、先入観に引きずられて「角Pが直角」を使ってしまいがちです。
論理力をつけるには、まず、直感や思い込みを捨てて、条件だけから組み立てる姿勢が大切です。この姿勢を身につけるためには、常に「これは本当に使えるのか?」を絶えず自分自身に問いかけ、厳しく「使ってよいこと」と「使ってはいけないこと」を区別する習慣が必要です。

キモ2

使っていい情報・使ってはいけない情報を
厳しく分別する

証明はこれまでの数学とは別物です。小学校から始まった学習課程ではじめて「論理的思考」を本格的に学ぶ単元になっています。証明に強くなると、他の教科にも強くなります。頭を真っ白にして先入観なく取り組んで下さい。

【中1英語】ムダな失点を減らそう!

中1の3学期では主に次の3つのことを学習します。
1:不規則動詞
2:be動詞の過去形・過去進行形
3:「there is…」の形式
学習する単元自体は複雑ではありません。でも、ないがしろにするとムダな失点につながりかねない単元でもあります。2と3のキモは同じなので、本記事では2つのキモをお伝えいたします。

入試に直結する不規則動詞

突然ですが問題です。「catch(つかまえる)」の過去形は何でしょう?「catchだから…過去形にする法則のedをつけてcatchedかな?」と考えていたら、失点します。catchは不規則動詞なので、その法則が通じません。過去形は「caught」です。不規則動詞はそれぞれ変化の仕方が違うので、1つずつ覚えるしかありません。テキストには入試によく出る68語を一覧表にまとめてあります。すべて暗記して下さい。定期テストの点数だけでなく、入試の点数にも直結します。「英文の意味は分かっていたのに、スペルミスで失点してしまった」なんてことを起こしたら非常にもったいない。ムダな失点をしないように今から準備をしておきましょう。

キモ1

不規則動詞68語を丸暗記する

過去形の使い手になるには

過去形と現在形、文章の見た目にはさほど違いはありません。読む時にはなんとなくでも読み進められますが、書く時には理解できているかがハッキリします。英文を読みながら、自然に区別できるようにならないと、ケアレスミスをしてムダな失点をしてしまうこともあります。
例えばplayという動詞なら「play/plays/played」どれを使うのか。be動詞の場合は「am,is,are,was,were」のどれを使うのか。動詞の形は「時制と主語」で決まります。

英語

このような表のイメージをもちながら英文を読むと、区別がつきやすくなります。英文は現在のことなのか、過去のことなのか。英文の主語は誰なのかを区別する習慣をつけて、自信をもって使い分けができるようになりましょう。
there is の形式もキモは同じです。時制と主語をきちんと区別できれば、be動詞の変化も間違えなくなります。
「英文の意味は分かっていたのに、過去形の使い方を間違えて失点してしまった」というのも非常にもったいないです。時制と主語を制する者は過去形を制す。意識と繰り返しが力をつけます。これから英文を読むときにも、意識して下さい。

キモ2

時制と主語を確認して動詞の形を決める

知らないと損をする。学年末テストが重要な理由

3学期に唯一ある定期テスト「学年末テスト」がかなり重要だと知っていましたか?1・2学期の定期テストよりも心して取り掛かるべき理由があります。「学年末テストはまだ先のこと」と思っているかもしれません。でも「勝負はすでに始まっている」ことに気づいた生徒の方が勝つのです。

理由1:学年末テストは、通知表/内申点に大きく響く

高校入試では、入試本番だけでなく内申点も重要な要素です。高校によって比重に差がありますが、入試の40~60%の重みがあります。その内申点に直結しやすいのが、学年末テストです。
1学期・2学期は定期テストが2回ずつありました。各学期の評定は、2回のテストと授業態度や提出物などを加味して付けられます。仮に中間テストで失敗をしても、期末テストでがんばれば挽回することができました。3学期は1回だけです。1回で評定が決まるということは、それだけでも1・2学期の定期テストの2倍の重みを感じるでしょう。さらに重みが増すのは、学年評定は1学期・2学期・3学期の平均値で付けられる傾向があること。1~2学期でうまくいっていなくても、学年末テストで挽回をすれば学年評定を上げることも可能なのです。もちろん逆もあり得ます。
学年末テストは、これまでの定期テストよりも重い。それを肝に銘じて学習を進めましょう。

理由2:学年末テストは、差がつきやすい

点数の差もつきやすいのも学年末テストの特長です。その理由は「期間」にあります。1~2学期の定期テストは、概ね2ヶ月分の学習内容がテスト範囲になっていました。ところが、学年末テストは約3ヶ月分の学習内容がテスト範囲になります。

理由2:学年末テストは、差がつきやすい

範囲が広いだけでも大変ですが、習ってからテストまでの期間が長いことも、難度を上げています。12月初旬に習ったことは、テストまで3ヶ月の間があいていることになります。期間があくほど記憶は薄らぎますから、復習も大変になります。

理由3:実技4科目はピンチでチャンス

学年末テストでは、主要5科目だけでなく実技4科目の筆記試験も実施されることが多いです。主要5教科の学習ばかりに目が向いて、実技科目に何も手を付けずにテストを迎える子も意外なほど多いのです。実技4科目はピンチでチャンスだと知っておいて下さい。
内申点では、主要5科目も実技4科目も同じ価値があります。国語で1点低くても、体育で1点高ければ内申点は同じです。実技科目の評定は、筆記試験だけをがんばれば上がるわけではありません。でも、テスト勉強をしない生徒が多いということは、少し勉強をするだけで、筆記試験では大幅に差をつけることも可能ということです。主要5科目ほど時間を割く必要はありませんが、5科目に使う時間の1~2割くらいは実技科目にも時間を当てましょう。

理由4:学習バランスを取る難しさ

約3ヶ月分の学習内容や9科目のテストと、学年末テストの学習範囲はかなり広いことが分かったでしょうか?
目についた科目からやみくもに勉強を始めたり、苦手科目ばかりに時間を使ったりしていると、他の科目での失点が増えます。「理社は覚えれば取れるから」と英数ばかりに時間を使う人や、実技科目に手を付けない人もいます。「どの科目に何時間使うのか?」「どの分野を特に強化するのか?」と具体的に計画をバランスよく立てるようにしましょう。

いかがでしょうか?「学年末テストはまだ先のこと」と思っていてはキケンです。テスト前にバタバタしないためには、日々の授業を真剣に受けること。そして分からなかった所は先生に質問をしたり、解き直しをして日々クリアしていくこと。当たり前ですがこれに尽きます。期間が長く範囲が広い学年末テストで点数をあげるには、12月からの取り組みが大切。勝負はすでに始まっていますよ。

先生たちのちょっとしたストーリー

大和田教室 教室長 布川先生

「あなたの授業の進め方だと成績が上がらないのでは?」「担当している教科だけ点数が伸びないのはなぜか?」
少し激しい言葉ですが、先生同士でぶつかり合うこともあると布川先生は語ります。今年から大和田教室の教室長に着任した布川先生は、優しい表情からは想像できないほどアツい気もちを秘めていました。

■目の前の生徒の合格しか考えない!

「私は〝受験に失敗してもその中で成長があればいい〟とは考えていません」布川先生は、目の前の生徒を合格させることしか考えていないと言います。とはいえ、それは簡単ではありません。生徒にはそれぞれ個性があるので、昨年うまくいったやり方が今年うまくいくとは限らない。今年の生徒を合格させるために、布川先生も毎年自身を見直してアップデートをしています。

■夢を持つことを大切にする理由

「夢を持とう!」「目標を持とう!」「それを口に出そう!」「心の底から言おう!」と生徒が驚くほど布川先生が繰り返すのは理由があります。布川先生が塾講師の仕事をしている中で気づいたのは、子どもたちの〝伸び〟がスピードアップするのは「目標を持った瞬間」ということ。大きく「将来の夢」でもいいし、浮かばなければ「次の漢字テスト」でもいい。すぐに目標が浮かばない生徒とは一緒に考えたりもして、生徒が目標を持てるように促しています。それは生徒と共に合格を勝ちとるため・成長のためなのです。

■どうしてこんなにアツいのか

布川先生が講師を始めた時の教室長、その方の影響があったようです。ポジティブで新人講師も分け隔てなく仲間として扱ってくれるけれど、生徒の成績の為にはとても厳しい方だったと。
布川先生も、先生同士ぶつかり合ったとしても生徒のために一生懸命になれる教室を作るべく、日々教務にあたっています。


南浦和教室 教室長 高橋先生

「悔しさ」が原動力に。人と人との関係性を大切にする高橋先生の周りには生徒が集まってきます。今や高い指導力が評判の高橋先生ですが、講師1年目の時には悔しい思いをしていました。

■残念だったけれど、感謝された

講師1年目の時に受け持った中3生の中に、志望校の合格が厳しい状況の子がいました。高橋先生は最後まで寄り添って指導したけれど、結果は不合格。その生徒からはすごく感謝されたそうです。それでも高橋先生には悔しさが残りました。「“頑張ったけれど残念だった”は一人でも減らしたい!」この経験が高橋先生を前に進めるパワーになりました。

■「単純に、明確に」にたどり着いた理由

高橋先生は、自身の指導方法をシビアに見直しました。「テキストをなぞるだけ授業はダメ。どのように伝えたら、飲み込んでもらえるか」「どう指導したら最短距離を進めるか」と突き詰めていきます。「詳しく長く説明するなら誰でもできる。でも、ダラダラしては生徒の集中力は続かない」と自身の言葉一つ一つにもこだわり「単純に、明確に伝える」ことを重視するようになりました。

■教えるだけが先生ではない生徒に決めさせる理由

高橋先生が極力「生徒に決めさせる」のは理由があります。客観的なデータを教えた後は「あとは君が決めてね」とします。一見突き放しているようにも見えますが、生徒が大人の階段を上るためのサポートです。「生徒が自分で考えて決めたら、周りは応援する」という先生の優しさなのです。「なるべく、関わる生徒を増やしたい」と語る高橋先生。勉強のテクニックはもちろんですが、先生も生徒もロボットではなく人間。人と人とのかかわりを大切にする先生は、生徒の話を聞いて寄り添って、これからも生徒の背中を押していきます。

中3生向け 知ってる?
冬、先輩たちもがんばっていたこと

みなさんは、初めての受験で不安になることもあるかもしれません。
志望校に合格した先輩たちも、不安と戦いながら、冬にがんばっていました。先輩たちの生の言葉をあなたの力に変えて下さいね。

知ってる?冬、先輩たちもがんばっていたこと

◆埼玉県内のトップクラスの中3が集まる、夏休みの48時間特訓+国立開成G講座、正月特訓といったカリキュラムを体験することで、「本物」が集う環境に憧れ、開成高校を第一志望と考えるようになりました。そして最後は、ずっと高嶺の花だった開成高校の合格を掴み取ることができました。
開成、筑波大附属、栄東 合格 M・Rさん(大石中)

◆冬期講習や正月特訓は忙しく大変でしたが、周りで頑張っている仲間に刺激されて最後までやり抜くことができました。合格できるか不安な時は先生方がたくさん励ましてくださり嬉しかったです。
大宮(理数科)、栄東、開智 合格 Mさん(志木中)

◆冬期講習では今までの人生で最も勉強しました。はじめは憂鬱でしたが、勉強が習慣になって数学の解法などが1つ1つ身についてゆき、受験にとても役立ったと思います。徐々に自信がついていって、当日を緊張せずに落ち着いて迎えることができました。
県立浦和、栄東(東・医、B特待)合格 S・Sさん(里中)

◆冬期講習での数学の図形演習では授業で行った問題の類似問題を宿題で行い、たくさんの図形問題の解き方が身につきました。英語では苦手だった長文読解のなかの並び替え問題の解き方をスクール21で詳しく教えてもらったことで入試本番で並び替え問題を全問正解できました。私は国語が苦手な教科で、国語でどれだけ点数を落とさないかがカギでした。長文読解の記述の書き方に関して、心情の読み取り方や文章の中で重要な所の探し方などを中心に教わり、入試本番では国語で高い点数を取ることができました。
大宮(理数科)・栄東・淑徳与野 合格 G・Aさん(川越第一中)

◆冬期講習のときには、理解しきれなかった部分の質問対応をして下さり、苦手をなくすことができました。話したことのない先生にも質問しやすい空気があり、沢山の先生方にお世話になりました。
浦和一女・淑徳与野 合格 Bさん(本太中)

◆僕が最も苦労したのは数学でした。ある程度の点数は取れるものの、取り組めない問題が多くありました。しかし、冬期講習で線分比、面積比の授業をし、数学を解くことの楽しさに気づくことができました。それからの模試では苦手な理科の分まで数学で得点を稼げるようになりました。
大宮、開智、大宮開成 合格 瀧澤 涼太さん(草加中)

◆一番印象に残っているのは3年生の冬期講習です。昼から夜遅くまで塾で授業と自習をしたことは大変ではあったけれど、自分の自信にもつながりました。
早大本庄、青山学院高、中央大高、栄東 合格 T・Aさん(蓮田南中)

◆冬期講習は受験が近いというプレッシャーと大量の宿題、勉強で毎日が大変でした。しかし、今思えばこの経験が自分を強くし、合格へ導いてくれたのだと思います。そして最後にあった直ゼミ、これが合格への一番の決め手だったと思います。毎回毎回過去問を解くことはすごく骨が折れる作業でしたが、やっていくうちに自分にどんどん力がつくのが分かりました。そして、それを点数で見ることで自信にもつながりました。
大宮、栄東 合格  Y・Rさん(篠津中)

◆冬期講習や正月特訓はとても大変でしたが、塾の先生方の分かりやすい授業のおかげで、第一志望の高校に合格することができました。
浦和一女、武南(特進コース)合格 H・Aさん(川口東中)

◆冬期講習からは、一日に十時間以上勉強するのが普通になり、ひまさえあれば勉強しました。一月に入り、私立受験では過去問よりもいい点がとれたのか、上のコースで合格できて、公立への自信がつきました。迎えた二月、ここからはひたすら過去問とその解き直しをしていました。先生たちからは「解き直しが大切だ。」と百回以上言われたため、復習を重点的に行いました。先生のおかげでとても復習がはかどり、本番前も勉強することができました。私が塾で一番心に残ったのは解き直しです。
大宮・開智(T)合格 O・Sさん(内谷中)

◆僕は、社会が苦手だったので、歴史の教科書を学校の休み時間や家で読むというのを冬休み後から始めました。そうしたら、歴史が苦手どころか得意になったので、社会が苦手な人にはぜひやってほしいです。
県立浦和 合格 H・Kさん(芝中)

◆私のスクール21での一番の思い出は正月特訓です。いつもであればゴロゴロと過ごしているだけの正月に、一日中勉強をしたので、思い出に残りました。正月特訓のときはとても大変でしたが、合格をしてから思い返してみると、とてもためになったと感じました。
大宮、開智 合格 K・Sさん(西原中)

◆正月特訓は苦手を克服することだけでなく、メンタルも強くなったと思います。授業や宿題で分からない問題を先生が分かるまで教えてくださり、とてもうれしかったです。
浦和一女 合格 Aさん(大谷口中)

◆冬休みなどの長い期間の休みでは、講習や特訓など1日や半日をかけて授業をし、テストや模試の点数を上げることができました。また、二者面談や三者面談などを定期的に行い、自分の今の状況をふまえたアドバイスなどがもらえてとても助かりました。
春日部、淑徳、武南 合格 A・Nさん(川口南中)

◆中学3年生の冬になると本当に自分なんかが合格できるのかと不安になってしまうことも多くありましたが、先生方が諦めるなと励ましてくださったおかげで最後まで頑張ることができました。
浦和一女、淑徳与野 合格 S・Kさん(幸並中)

◆特に印象に残ったのは、冬休みの正月特訓です。1月2日と3日に10時間ずつ勉強しました。途中で集中が切れたり、情報をつめすぎて頭が働かなくなったりしましたが、その2日間で頑張れたのが合格できた要因なのではないかと思います。自分に自信がなかったり、目標がなかったりする人でも、先生たちが支えてくれるので頑張ってください。
川越・川越東 合格 T・Sさん(大東西中)

◆正月特訓やなどでわからなかった問題はわかりやすい解説を聞くことができ、長時間の授業でとてもつらかったけど、自分の知らなかった解き方を知ることができたのは僕にとってとても大事なことでした。
春日部、春日部共栄(選抜コース)、獨協埼玉 合格 T・Yさん(大相模中)

◆正月特訓では1日10時間の授業、たくさん勉強をした結果、第一志望の高校に行くことができました。先生方のおかげでモチベーションを保つことができやる気も出ました。
蕨・開智(Dコース)・大宮開成(Ⅱ類) 合格 M・Yさん(宮前中)

◆私が志望校合格に向けて頑張り、偏差値をのばすことができたのは冬期講習だと思います。この期間は自分で胸をはって頑張ったと言えるくらい本気で勉強できました。受験で、「最後は気持ち」と言われるけど、これは本当だと実感しました。最後まであきらめずに本当に良かったです。
不動岡・武南 合格 N・Sさん(城北中)

◆スクール21で最も大変だったことの1つに、正月特訓があります。朝から塾に行って90分の授業を繰り返すというこの特訓、今思い返すとよく頑張れたなと思います。しかし、私はこの特訓を通して、学力だけでなく、精神力や自信を得られました。ここで得たものは、確実に受験に役立っていると感じています。
春日部、春日部共栄 合格 Y・Rさん(西原中)

◆正月特訓では、授業の時間が長かったのが印象的でした。ですが時間が長い分、学べることが多くあり、忘れていたことを確認することができました。また、分からない問題があるとクラス内の友達が教えてくれるため、楽しみながら授業を受けられました。
越谷北、春日部共栄(選抜 C特選)合格 S・Kさん(春日部南中)

◆私のスクール21での思い出は、正月特訓です。今まで、あんなに長く勉強したことありませんでした。でも、正月特訓で学んだ多くのことは、入試に役立ったと思います。特に英語は、今まで習っていたのに忘れてしまっていた部分などを総復習できていたので良かったです。
春日部、開智、昌平 合格 S・Tさん(S中)

◆私が1番頑張ったことは正月特訓です。普段よりも1コマが長く大変で集中力が最後のコマまで続きませんでした。しかし、休み時間に友達と話すとことでリラックスでき、きちんと授業を受けることができました。正月特訓で頑張ったことで合格に近づくことができたと思います。
越谷北、春日部共栄(選抜)合格 M・Rさん(千間台中)

◆僕は北辰テストの国語が苦手でした。しかし冬期講習、正月特訓で文法などの知識を詰め込むことを努力し、大問2で国語の点数は勝負だという気持ちで取り組みました。過去問演習では長文に慣れることを意識し北辰テストよりもはるかに高い点数を安定してとれるようになりました。
春日部 合格 M・Sさん(新田中)

◆冬期講習が始まったら、いよいよ受験だなと少しずつ緊張感が高まっていった。授業以外にも過去問をひたすら解き続けた。年度によって、できる年とできない年があり、正直本当に受かるのか不安でしょうがないときもあった。それでも、めげずに質問をしたり、解き直しを行い、力をつけていった。くじけそうな心を支えてくれたのは家族や友達はもちろんだが、一番は先生方だと思う。僕はメンタルが強くないから、すぐ落ちこむ性格だったが、先生方の励ましによって、何とかもちこたえられた。
立教新座、開智、川越東 合格 O・Mさん(桶川中)

あなたの励みになる言葉はありましたか?ヒントは見つかりましたか?さぁこれからが受験勉強の総仕上げ!最後までがんばりましょう!

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小6生向け 中学入学前、身につけておくと有利になること

6年通った小学校もそろそろ卒業ですね。中学では学習する内容がぐんとむずかしくなります。小学校の学習が土台になるので本当はどの単元も大切ですが、絞るとすれば算数の「分数と割合」が特に大切。苦手ではありませんか?(苦手な人も多いです)いま身につけておくと中学でも有利になります。今回はその理由と【具体的なやり方】をお伝えします。

どうして、分数と割合がだいじなのか?

だいじな理由は中学では「小学校で習ったことは身についている」という前提で授業が進むからです。特につまずきやすいのが数学。中学校ではむずかしい図形の問題や、方程式、関数などを習います(いまは、これらの言葉は分からなくて大丈夫です)。それらの問題を解くときには、分数や割合を使います。小学校では「分数や割合」の勉強をしますが、中学校では「分数や割合はすでにできている前提で、それを使って別の問題を解く」のです(むずかしそうに感じますか?)。
たとえば「自転車で、お使いに行ってきて」と頼まれたとき、自転車に乗れることは前提になっていますよね?行き先や買うものは教わるけれど「自転車の乗り方」は教わりません。このように中学に入ると「分数や割合はできて当たり前」という位置づけになります。だからこそ、小学校の内に「当たり前にできるように」しておくことが大切なんですよ。

どうして、分数や割合が苦手になるのか?

中学に入って、最初に「苦手だ!」と感じる生徒が多いのが分数です。なぜ苦手になるかというと、繰り返しの頻度が少なくて身についていないからです。
小学校では割合の単元では割合だけ、分数の単元では分数だけ、図形の単元では図形だけというように別々のこととして勉強をします。分数を習ったときにある程度できるようになっても、別の単元になると使わなくなるので忘れてしまうのです。だから、小学校のときに【きちんと身につけるやり方】をしていないと、「苦手だ!」と感じてしまい、中学で久しぶりに分数が出てきたときに「あれ?通分ってどうやるんだっけ?」「約分って何だっけ?」と困ってしまう。分数は慣れてこそ使えるようになります。きちんと身につくやり方をして「当たり前に身についている状態」になりましょう。
「割合」を苦手にしている生徒は、公式や数字ばかりを気にしていることが多いようです。割合は、「%」などで表しますが、本当のところは【2つのものの比較】です。これを分かっていないと、どんどん苦手になっていきます(逆に、分かると得意になれますよ)。
「トイプードルって大きいですか?」もしこう聞かれたら、どう答えますか?あなたは「小さくてかわいいよ」と答えるかもしれません。それは「あなた中心で見ているから」です。もし昆虫の「アリ」がトイプードルを見たらどうでしょう?きっと、とても大きく見えるはずです。
割合と言うのは【一方から見たとき、もう一方はどのくらいの量やサイズか】と比較することです。何から見ているか(元になる量)が分かっているかどうかが大切です。
私たちはふだんの生活では「自分を中心」にものごとを見ていますから「元になる量を中心にして考える」というのは意識して頭を切り替えないといけません。慣れが必要です。割合も中学に入ると当たり前のように使うので、いまのうちに身につけておきましょう。
では、いま身につけるには、どんなやり方をすればいいのでしょうか?

身につけるための具体的なやり方は?

小学生の内は「習うより、慣れろ」です。「使う頻度」を増やすことが大切ということは何度も書きましたね。ふだんから日常的に使っているものは「当たり前の存在」になります。1回ずつの勉強時間は短くてもいいから、何度もなんども繰り返して使うことが大切。
そのためにきちんと活用してほしいのがスクパスです。スクパスのデイリートレーニングでは、毎日の5分間ドリルが出題されていますよね?ここには頻度を増やすプログラムが組み込まれています。割合や分数もよく出題されているはずです(気づいていましたか?)自分で「よし、今日は割合を勉強しよう」と取り組むのはむずかしいと思います。でも、スクパスでは自動的に頻度が高くなる仕組みになっているので、毎日しっかり取り組んでくれれば大丈夫!「今度まとめてやろう」と思うのではなく、毎日取り組んで下さいね!
ちゃんと取り組んでいれば、中学の授業で割合や分数が出てきても「落ちついて使える」ようになっているはずですよ。いまのうちに繰り返して、慣れておきましょう!

小5・小4 新学年に向けて、いま何に
気をつけたらいいか?

そろそろ新学年ですね。今年、学習した内容のなかでも「いま身につけておくと、次の学年の勉強が楽になる」ポイントを重点的にとりくみましょう。算数・国語・英語それぞれ「気をつけておきたい単元とその理由」と「勉強するときに気をつけること」をまとめます。4月に新学年になっても、困らないどころか、得意になっておきましょう。

小5生向け

【算数】 割合に強くなろう!

5年生で学ぶ「割合」に「苦手だー」と思っている生徒が多くいます(あなたは大丈夫ですか?)。割合は5年生・6年生だけでなく中学や高校でもよく使うので、いまから得意になっておきましょう。
割合は公式として覚えているとキケンです。中学に行ってから先生が何を言っているのか分からなくなってしまいます。割合は「全体から見てどのくらいなのか?」をイメージで分かるようになりましょう。
たとえば、「300円の0.8は?」などと聞かれることがあります。ここで「0.8」のままにしないで、あえて自分で「0.8倍」と付け足すと分かりやすくなりますよ。
割合はこれまで習ってきた「計算」とはちょっとちがうと感じませんか?「ものごとの見方や考え方」を学んでいるのです。これから学んでいく算数や数学の土台になる考え方の一つです。割合以外でも「ものの見方」が大切な単元はこれからも出てきます。割合を通じて「ものの見方」になれましょう。
※割合のとらえ方は6年生のコーナーでも詳しく書いてあります。余裕があれば、そちらも読んでみて下さいね。

【国語】文と文の「つながり」に強くなろう!

文と文、段落と段落がどのようなつながりになっているのか、理解できるようになりましょう。多く出てくるのはこれらの4つです。

●対比:一方、しかし、でも…など

●具体化:たとえば、

●まとめ:つまり、要するに…など

●結論づけ:だから、など

文と文のつながりはまだ分かりやすいですが、段落どうしのつながりになると急にむずかしく感じる生徒もふえます。段落には必ず「中心になる文章」があります。それを見極めるようにして「つながり」を判断しましょう。
「つながり」に強くなると、作文が上手になるし、これから学年が上がるにつれて長くなる文章を読むときにも、読みとれるようになりますよ。

【国語】文と文の「つながり」に強くなろう!

【英語】ボキャブラリーを増やそう!

授業中ではいろんな英単語を使いましたね。使える言葉(ボキャブラリー)がふえると、伝えられることも増えます(会話ができるようになるということ)。授業では、決まったパターンで、単語を1つずつ入れかえる練習をしています。
たとえば「She is (   ).」
(   )にいろんな言葉をあてはめて文章を作っていますよね。こうしたキーフレーズを何度も使うと、身体にパターンがしみ込んでいきます。何度も繰り返して体にしみこませましょう。6年生や中学生になっても自然に使えるようになりますよ。

【英語】ボキャブラリーを増やそう!

小4生向け

【算数】計算に強くなろう!

4年生までに身につけた計算力が、5年生からの土台になります。足し算・引き算・かけ算・割り算をしっかりと計算できることが大切です。4年生では計算のルールも増えてきましたね。いまのうちに整理をして使えるようになっておきましょう。特につまずきやすいのが「小数の割り算」です。「小数点の動き方」も確認しておいてくださいね。
4年生では、「面積の計算」なども学んでいます。計算が苦手なままだとキケンです。計算の仕方が分からないのか、面積の求め方が分からないのか、どちらが分からないのかごちゃごちゃしてしまいます。その結果「算数ギライ」になってしまう。
そうならないように、計算ドリルを集中的にやる時間を作って、計算に強くなっておきましょう!時間に余裕があれば、3年生の分から復習できると5年生も万全ですよ!

【算数】計算に強くなろう!

【国語】因果の関係をとらえよう!

物語文では、人物に「なにかのできごと(原因)」があって、その結果「なにかの行動や言葉(結果)」が起きます。この間には実は「人物が、どんな気持ちになったか」がかくれています。それを想像できるようになりましょう。
むずかしいのは、人物の気持ちは「文章に書かれていない」ところです。だから「書いてないから分からないよ」と困ってしまう。でも、本当はふだんの生活でも同じようなことは起きているんですよ。
たとえば、お母さんが怒っていたら(結果)、「どうしたんだろう?何があったんだろう?」と気持ち(原因)を想像しませんか?「国語の問題とふだんの生活は別のもの」と考えてしまう生徒もいますが、扱っているのは「人の気持ち」なので実は同じなんです。
スクール21の授業では、「原因→気持ちの動き→結果」というかたちをハッキリさせるようにしています。原因と結果の関係を捉えられるようになって、物語文を得意になっておきましょう。

【国語】因果の関係をとらえよう!

【英語】「聞ける」ようになろう!

4年生では会話の練習をたくさんしていますよね。相手がどんなことを言っているのか「聞ける」ことが大切です。特に、相手の質問を聞き分けること。Yes/Noでは答えられない質問もたくさんあります。相手は「何について質問しているのか?」を意識して聞き分けられるようになりましょう。特に、多く出てくるのがこの質問です。

●how much:値段はいくらか。どのくらいの量か

●how:どのようにしているのか、どんな方法か

●what:具体的なものやことは何か

「何を質問しているか」は英語の場合は文のはじめに来ます。文のはじめに注意して聞くようにしましょう。

【英語】「聞ける」ようになろう!

編集後記

12月も中旬を過ぎ、受験生に皆さんにとってはいよいよ大詰めです。また受験生以外の皆さんにとっても、3学期はこの1年の総決算。今回の「スクレポ!」(5号)では、そんな皆さんにとって、これからの勉強での「お役立ち情報」を満載しました。そして忘れてはいけないのが、体調管理。十分な睡眠、栄養バランスのとれた食事、適度な運動。「あたり前」と思うかもしれませんが、あたり前のことをしっかりやりきるのはとても大切なことです。みんな頑張れ!(糸)



編集後記
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