【2024年版】埼玉県立浦和第一女子高校の偏差値を紹介! 浦和高校と並ぶ別学のトップ校?

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埼玉県では、男女別学の公立高校が存在感を放っています。合格・進学実績にスポットを当てると、男子校のトップが浦和高校なら、女子校のトップは“一女”こと埼玉県立浦和第一女子高校だといえるでしょう。今回は受験生の方々に向け、浦和一女の偏差値や実績、ライバル校などをご紹介したいと思います。

浦和一女の偏差値は? 入試倍率はどうだった?

まずピックアップするのは、2023年度入試合格者の2022年2学期の有名会場テスト平均偏差値を、男女別にまとめたランキング表です。

偏差値 男子 女子
70以上 浦和(普通)、大宮(理数)(普通) 大宮(理数)(普通)、浦和第一女子(普通)
69   市立浦和(普通)
68 市立浦和(普通)  
67 川越(普通)  
66 越谷北(理数)、春日部(普通)、所沢北(理数) 越谷北(理数)、所沢北(理数)、川越女子(普通)
65 越谷北(普通)、不動岡(普通)、蕨(普通) 蕨(普通)
64 浦和西(普通)、所沢北(普通)、蕨(外国語) 浦和西(普通)、越谷北(普通)、所沢北(普通)、川口市立(理数)、不動岡(普通)
63 川口市立(理数)、大宮北(理数)、和光国際(外国語) 大宮北(理数)、蕨(外国語)
62 越ヶ谷(普通)、熊谷(普通)、熊谷西(理数)、川口市立(普通)、和光国際(普通) 越ヶ谷(普通)、熊谷女子(普通)、和光国際(普通)(外国語)
61 川口北(普通) 熊谷西(理数)、川口市立(普通)、川口北(普通)
60 熊谷西(普通)、松山(理数)、川越南(普通)、大宮北 熊谷西(普通)、川越南(普通)、大宮北(普通)

※数値は合格の目安を示すものであり、学校間の格差を表すものではありません

ご覧のとおり、浦和一女と浦和高校、さらに男女共学の大宮高校を加えた“県立御三家”だけが偏差値70以上となっています。一般的には合格・進学実績の高さに比例し、偏差値も高くなると考えてよいでしょう。

浦和一女の入試倍率はどうなのかというと、2023年度は1.30倍(※1)、2022年度は1.42倍(※2)でした。埼玉県の公立高校では、偏差値68で男女共学の市立浦和高校がずば抜けて高倍率(2022年度は2.06倍、2021年度は1.84倍)ですが、浦和一女も倍率トップ10に食い込む人気校です。

しかも、浦和一女の入試では英語と数学の2科目で、応用的な出題が目立つ「学校選択問題」を解かなければなりません。学校選択問題に照準を合わせた受験者たちが集まりますので、浦和一女に合格したいなら基礎固めはもちろん、教科書レベルを超えた対策が求められます。

※1データ出典:埼玉県公式サイト「令和5年度埼玉県公立高等学校入学許可候補者数(令和5年3月3日掲載)」

※2データ出典:埼玉県公式サイト「令和4年度埼玉県公立高等学校入学許可候補者数・欠員補充人数(令和3年3月4日掲載)」

浦和一女の進学実績はすごい? 東大や医学部の合格人数は? 川越女子と比べると?

そんな浦和一女の合格・進学実績はどうなっているのでしょうか。2023年度入試のデータを抜粋してみました。

【2023年度入試】浦和第一女子高校の合格・進学実績(抜粋)
国公立大学 大学名 合格者数 進学者数
現役 既卒 合計 合計
東京 5 1 6 6
京都 2 0 2 2
一橋 2 0 2 2
北海道 4 1 5 5
東北 6 1 7 6
筑波 12 1 13 13
東京外国語 6 0 6 6
東京学芸 4 0 4 3
東京工業 0 1 1 1
東京海洋 3 0 3 3
東京農工 7 0 7 7
東京都立 7 0 7 6
千葉 10 1 11 11
埼玉 18 1 19 16
横浜国立 3 0 3 3
お茶の水女子 10 0 10 9
私立大学 早稲田 41 9 50 19
慶應義塾 16 7 23 15
上智 33 9 42 10
東京理科 30 11 41 8
学習院 27 9 36 4
明治 85 26 111 24
青山学院 17 7 24 9
立教 83 11 94 16
中央 29 3 32 8
法政 49 19 68 12
津田塾 25 5 30 4
東京女子 45 2 47 3
日本女子 79 5 84 12
芝浦工業 8 2 10 2
東京農業 6 7 13 1

引用元:埼玉県立浦和第一女子高等学校公式サイト「合格・進学者数」

国公立大学の代表格である“旧帝一工”には名古屋大学、大阪大学、九州大学を除き、見事に合格者を送り出しています。最高峰の東京大学には6人、文系の名門・一橋大学には2人を輩出しました。

浦和一女のライバル校にあたりそうなのは、同じ女子校で偏差値66の川越女子高校です。たとえば2022年度の地元・埼玉大学の合格者は23人と、大学によっては浦和一女の実績(19人)を上回っています。

とはいえ東京大学に関しては近年、川越女子高校からは多くても2人しか合格できていません。県外にはなりますが、東京都の国立女子校であるお茶の水女子大学附属高校(2023年度は東京大学に4人が合格)と比較しても、浦和一女は充分に渡り合えています。将来的にこれらの難関大学を狙いたいなら、まずは目先の高校受験を着実に攻略し、浦和一女のハイレベルな環境に飛び込むのがベターではないでしょうか。

また、2023年度は私立大学ツートップの早稲田大学には50人、慶應義塾大学には23人が合格。2022年度も早稲田大学に42人、慶應義塾大学には15人が合格を果たしており、ここも川越女子高校(2022年度に早稲田大学に62人、慶應義塾大学に14人が合格)には負けていません。

GMARCH(学習院大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)の合格者も多数で、明治大学には100人以上が受かっているものの、実際の進学者は2割程度。浦和一女においては、私立大学は滑り止めで受験し、本命は国公立大学という生徒が大半だと考えられます。

そのほかの傾向としてはお茶の水女子大学、津田塾大学、東京女子大学、日本女子大学といった、女子大学の人気の高さが見て取れるでしょう。

東京藝術大学(2022年度と2021年度は1人、2020年度は3人が合格)のような美術・音楽系の大学や、上記の表では割愛してしまいましたが、2023年度には弘前大学や山形大学、群馬大学の医学部に合格者を輩出するなど医療系の大学の合格実績も豊富。多様な進路を目指せるのが浦和一女の魅力だといえそうです。

浦和一女のイメージや口コミは? 制服やジャージはかわいい? ダンス部はある?

もし浦和一女に入学できたらどんな高校生活が待っているのか、少しだけイメージしてみましょう。

学校ごとの個性が表れやすいポイントとしては、第一に制服が挙げられますね。浦和一女の生徒は、紺色のブレザーにフレアスカートという組み合わせ。スクール21出身で浦和高校OB(2010年3月卒)の筆者は、その特徴的なスカートを通学電車で見かけるたび「あっ、一女生だ」と一瞬で気付いたものです。

体育などで着るジャージは、紺色ベースに学年カラーが入ったもの。デザインは好みによりそうですが、ミズノ製なので動きやすさは間違いないでしょう。

生徒の加入率95%だという部活動のなかには、ボート部や競技かるた部など、全国大会に出場しているところもあります。ちなみに「部」や「同好会」という形まではいかなくても同士が5人以上集まって顧問が見つかれば「愛好会」を設立することも可能。一例としてはダンス愛好会があり、校内外で活躍しているようです。

そもそも首都圏で公立の女子校があるのは埼玉県、群馬県、栃木県の3県のみで、浦和一女はそのなかの貴重な1校になります。筆者も浦和高校OBなのでよくわかるのですが、異性の目を気にしなくて済む毎日は、伸び伸びと過ごせることうけあい。

文化祭の門制作などの力仕事も、浦和一女のような女子校では当然ながら自分たちですべて行うため、強い連帯感が生まれるはずです。クラスメイト同士の結束は、大学受験に立ち向かううえでも心の支えになってくれるのではないでしょうか。

スクール21から浦和一女に合格し、勉強も部活も充実させよう!

筆者がスクール21で所属していたのは、県立御三家の合格指導に特化した「SU」というクラス。厳しくも面倒見のよい講師たちのもと、同じ目標を持つクラスメイトたちと切磋琢磨できたからこそ、受験当日まで勉強のモチベーションを切らさずにいられました。そうして辿り着いた第一志望校でのスクールライフは、今振り返っても楽しかったものです。

浦和一女に入りたくても具体的に何をすればわからないという方や、自分なりに努力しているのに伸び悩んでしまっているという方は、ぜひスクール21の無料学力診断やカウンセリングにお越しください。偏差値70以上という高い壁も、一緒に協力すればきっと乗り越えられますよ。