【2022最新・埼玉県版】併願する高校の決め方は? 3段階で考えるのがおすすめ!

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浦和高校、浦和第一女子高校、大宮高校をはじめ、難易度・倍率ともにハイレベルな県公立高校が揃う埼玉県。これらのような入試当日の得点によって合否が決まる高校を第一志望とするのであれば、残念ながら不合格になってしまったときの備えとして、押さえとなる私立高校も一緒に受験する“併願”が一般的です。今回は、数ある高校のなかから併願校を決めるためのコツをご紹介していきます。

併願校の選び方は何を基準にすべき? 偏差値だけでなく、志望理由を明確に!

まずシンプルな考え方として、第一志望よりも偏差値が低かったり、模試で常にA判定が取れていたりする高校を併願校に設定すれば、合格のチャンスは高いといえるでしょう。

しかしこれはあくまでも、併願校をただの“滑り止め”として捉えた場合のお話です。具体的には次のようなポイントを参考に、もっとさまざまな観点で比較・検討しながら、自分が併願校に求めるものの優先順位を整理してみてください。

第一志望の高校を選んだ理由は何か

そもそも今の第一志望の高校には、なぜ行きたいと思ったのでしょうか。

東京大学を筆頭とする国公立大学への進学者が多いから? 早慶上智やGMARCHなどの難関私立大学に合格しやすそうだから? 指定校推薦の枠が充実しているから? 英語や理数教育に注力しているから? 自由度が高い校風だから? 文武両道などの理念に惹かれたから? 特定の部活動が強いから? 通学に便利な立地だから?

……と、これら以外にもいろいろ考えられますが、自分のなかで第一志望の決め手となった理由が必ずあるはずです。それに当てはめて併願校も選ぶようにしなければ、もし進学することになったとき「期待していた高校生活と違う……」などと苦労の連続になってしまいかねません。人生の大切な3年間をそこで過ごすわけですから、何を軸にして第一志望と併願校を選ぶかは家族や先生とも相談しつつ、真剣に向き合うべきテーマだといえます。

進学実績や就職実績はどうか

高校は進学や就職のための予備校ではありませんが、生徒の進路サポート体制がどうなっているのかは、やはり注意深く見ていきたいところですよね。

例えば文系に強いのか、理系に強いのかなどの傾向は高校ごとに異なります。自分が将来的に行きたい学部や就きたい職業と照らし合わせつつ、なるべく第一志望とのギャップが小さい併願校を選べるとよいでしょう。

先生との距離感も高校によってバラバラで、⾯倒⾒がいいところもあれば、いい意味で放任主義のところも。どんな先生のもとで学ぶのが自分にとってベストか、今までの経験から自己分析してみるとよさそうです。第一志望に届かなかった悔しさを次の大学受験で晴らすなら、併願校ではあえて厳しい環境に身を置いてもよいかもしれません。

また、大学受験で浪人する余裕が精神的や経済的になければ、現役合格率が高い高校で集中的に勉強するのが得策。入りたい大学の目星がついているならそこの附属高校を狙い、そのままエスカレーター式に進学するという選択肢もあります。

男女共学校か別学校か

学力レベルが同等の高校を併願したとしても、男女共学校か別学校かで校風はガラッと変わるものです。異性との交流も、同性しかいない環境での団結感や解放感も、それぞれに違ったよさがあるのではないでしょうか。自分が過ごしやすいほうはどちらか、よく考えてみてください。

入りたい部活動はあるか

部活動は貴重な青春の1ページになります。受験しようとしている併願校に自分の入りたい部活動があるか、県大会や全国大会を目指せるレベルかどうかなどを事前にチェックしておくと入学後のイメージが膨らみやすくなり、勉強のモチベーションも上げられるでしょう。

どのような学校行事があるか

文化祭や体育祭といった学校行事も、高校生活を彩ってくれる要素の一つ。なかでもメインイベントと呼べそうな修学旅行はほとんどの高校で実施していますが、行き先はまちまちで、日本を飛び出し海外へ行くところもあります。

余談ながら筆者は2010年卒の浦和高校OBで、中学校(公立)も高校も修学旅行は京都でした。高校ではどこか違う都市に行きたい気持ちも若干ありましたが、同じ京都でも観光する場所、泊まる宿、そして一緒に回る仲間が違えば、中学校とは別の楽しい思い出が得られたものです。

ほかには国内留学や海外留学に力を入れていたり、OB・OGや著名人を招いて進路指導や講演会を行っていたり、勉強合宿を企画していたりと、高校によって学校行事の特色はさまざま。自分のタメになりそうな行事が多い高校を併願してみるのはいかがでしょうか。

学費は余裕をもって支払えるか

これは受験生本人だけでなく家庭の問題になりますが、学費の存在は無視できません。特に私立高校に入学する場合、公立高校に比べて学費は大きく上がります。ただ、独自の特待生制度や奨学金制度を用意している高校もありますので、少しでも学費の負担を軽減できるような併願校選びをするのも一手です。

自宅からの距離や通学時間はどうか

列車、バス、自転車、徒歩など、自分の住んでいる場所によって高校までのアクセスは変わってきます。あまり遠すぎると通学だけで疲れてしまうかもしれませんし、併願校を選ぶ際は、そこにずっと通い続けてもストレスにならないかどうか想像してみましょう。

学校設備は整っているか

快適な高校生活を送りたいなら、学校設備に注目してみるのも重要です。校舎はきれいか、図書室の蔵書は豊富か、ICT設備(パソコンやタブレット端末)は充実しているか、自習室はあるか、学食はおいしいか……などなど。

もちろんどの高校も最低限の設備は整っていると思いますが、「どうしてもこれだけは譲れない」というこだわりがある方は、併願校を絞り込むときの参考にしてみてはいかがでしょうか。

――これらのポイント以外には制服通学か私服通学か、どういった校則があるか、学校にブランド力はあるかなども判断材料になります。第一志望と同じ条件をすべて満たしている併願校はそうそう見つからないかもしれませんが、併願校にも第一志望に負けず劣らずいいところがあるはずですので、一度じっくり調べてみてください。

学校説明会、文化祭……その学校のことを知るには複数の方法がある!

併願校をいくつかリストアップできたら、早い段階でその高校についてよりよく知るための機会をときどき作るようにしましょう。

インターネットで情報収集するのみならず、学校の先生や先輩にリアルな評判を聞けるとよいですが、さらに理想的なのは学校説明会や文化祭などのタイミングを見計らい、実際に足を運んでみること。現地の雰囲気を肌で感じ取れますし、通いやすい立地かどうかという距離感も確かめられます。

それがなかなか難しいようでしたら、なかには学校案内のパンフレットを作成している高校もありますので、早めに取り寄せるのがおすすめです。

もちろん、併願校選びの前に第一志望の情報をしっかり把握しておくことが大切なのは言うまでもありません。

第一志望と併願校選びの目安になる、3段階の考え方とは?

だんだん受験本番が近づき、どこを第一志望&併願校として出願するか決めることになったら、下記の3段階で考えてみてください。

①現状の実力で合格できる可能性が高い高校

②現状の実力より少し難易度が高い高校

③努力すれば合格できる可能性がある高校

どれだけ行きたい高校があっても、最終的には自分の実力に見合ったところのなかから選び、入試を突破しなくてはなりません。とはいえ安全圏だけでなく、チャレンジしたら手が届きそうな高校も含めて目標設定することで、最後まで気を抜かずに勉強を続けられるというものです。自分の伸びしろを信じ、入学できる高校の選択肢を広げていきましょう。

公立高校も私立高校も、合格するための受験勉強や面接対策はスクール21で!

埼玉県の高校入試では、公立ですと「学力検査問題」と「学校選択問題」に分かれていますし、私立ですと各学校が独自に作った問題を解くことになります。

第一志望と併願校を選び終わったら、あとはそれぞれの高校に応じた対策を進めるのみ。県下屈指の入試情報力を誇るスクール21なら、生徒の皆さん一人ひとりに寄り添った、無駄のない受験指導が可能です。オリジナルの「受験必勝マニュアル」や「県立御三家試完全攻略マニュアル」をお渡ししているほか、毎年10月にはさいたまスーパーアリーナにて「高校入試情報講演会」と「高校入試個別相談会」を開催しています。

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