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2013年1月22日
カテゴリ:受験シミュレーションストーリー
いよいよ本番の入試期間に突入した。
「今日の入試は滑り止めの高校。緊張なんかするわけないじゃん。」受験する高校へ向かう電車を待つホームで希美と話していた会話の中の私の発言。
甘かった。
電車を降りるところまではよかった。ところが、超大量の中学生が(間違いなく受験生だ)私と同じ方向に向かって大挙してアリの行列のように列をなして歩いてる。わたしもその行列の中の一人になる。自分が本当のありのように小さな存在に感じる。
「こんなにたくさん!!! え、どうしよう・・・」
言いしれぬ不安が突如わき上がり、校門をくぐるころには一緒に受験する希美が『トモちゃん顔真っ青だよ。それに歩き方かなり変・・・・。大丈夫?保健室行く?』だって。
滑り止めの高校でこんなに緊張するなんて、本命の高校のときにはどうなってしまうのだろう・・・。そう思うとさらに緊張が高まる。『やばい、今日はダメだ、気絶する・・・』
ふと濱口先生の言葉が頭をよぎる・・・。『もうダメだ!と思ったときからが本当の戦い!』
なら、これからが本当の戦いか。何とか踏ん張り玄関の方へ。
昇降口の手前まで来ると、たくさんの先生たちが激励に来てくださっている。その中に濱口先生の姿も。先生もわたしの存在に気づいてくれる。目が合う。いつも以上に素敵な笑顔。わたしは緊張をなるべく隠して先生のもとへ転ばないように気をつけながら駆け寄る。
「おはようございますっ!」
「おはよー!緊張してるでしょ。」
「い、いえ、だ、だいじょうぶです・・・たぶん。」
「隠さなくってもいいよ。だって校門入ってきたときから結構コメディっぽい歩行だったよ。」
「え゛ーっ、見られてたんですかぁー(^^;)」
「緊張しててもいいんだよぉ。だって緊張してるってことは目の前のことに本気で向き合ってる証拠でしょ。だから今のあなたは紛れもなく“本物の受験生”だね。胸張って“受験生”をやってらっしゃい!だいじょうぶ、これまでたくさん練習してきたんだから。多少上の空状態だったとしても、多少手が震えていたとしても、心臓ばくばくだったとしてもね、問題用紙配られて“はじめっ!”の合図があれば体と頭が自動的に反応するから。」
先生と固い握手を交わし、方を2回ポンポンとたたかれ玄関へと向かう。
おかげで少しは緊張もほぐれ、普通に“歩行”できるようになって教室にたどり着いたが、諸注意やらなにやら、ほとんど上の空で時間だけが過ぎていく。まるで自分のことではないような、それでいて自分の肌に密着するようなねっとりとした時間の流れを感じながら、マークカードを不規則な模様で塗っていく。
どうにか3教科の試験を終えたときには、ぐったりとしてしまった。たぶん、問題は難しくなかったと思う。でも、どうやって問題文を読み、どうやって問題を解き、解答をマークしたのか、断片的に記憶が飛んでしまっている。濱口先生の言うとおり、頭と体がちゃんと反応していてくれたなら良いけど。
これが本番の恐ろしさか、と思いながら人生はじめての高校入試をの日を終えた。
続く