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2013年1月2日
カテゴリ:受験シミュレーションストーリー
新年の2日目。いつもとは年越しの気分が違う。7時前に起きる正月なんてほとんど経験がない。一昨日の大晦日の夜から昨日にかけてはそれなりに年越しムードになっていた。冬を迎えてからニュース以外にほとんどテレビを見ていなかった私だが、大晦日の夜は9時頃から家族とともにテレビの前に陣取り、くつろいだ時間を過ごした。しかし、元旦の朝は少しゆっくり寝ていたものの、9時にはお雑煮を食べ終え、過去問の演習に取りかかっていた。
そして今日と明日は正月特訓だ。ベッドから抜け出ると、まずカーテンを開き窓を開ける。とげを刺すような凛とした冷たい空気が頬をかすめる。東の空にはようやく顔を出した新しい一日を告げる球体があたりの空をあかね色に染めている。しばらく眺めていると、濃いオレンジ色だった東南東の空は徐々に明るさを増して金色へと変化していく。
母はすでに台所で朝食と私のお弁当の準備を始めている。私は母の横で熱い紅茶を入れ、ゆっくりと香りを確かめながらテンションを上げていく。正月特訓は午前9時から午後6時まで。お雑煮の朝食をすませ、母が用意してくれたお弁当を手に、少し余裕を持って家を出る。
教室に行くと何も書かれていない絵馬がいくつか用意されていた。昼休みに入るときに濱口先生の説明があった。
「湯島天神の絵馬をクラス数分用意しました。思いのたけを力強く記してください。やっぱり“神頼み”だってしてもいいでしょ。」
私はこう記した。
「絶対に負けません!何があっても自分の希望を貫きます!絶対に合格します! 谷川 智恵」
明日までは教室の廊下に掲示し、その後湯島天神へ先生が持って行くとのこと。それまでの間、みんなお互いに、それぞれの“決意”を確認し合っていた。( )内は私の心の中のつぶやき。
「ここまで来たら後ろ見ないで前だけ見ます! 加藤 希美」 (私の親友だ)
「おまえら負けんなよ!合格しろ! 浅香 啓介」(さすが元生徒会長。でも自分の決意を脇に置いてどーする?)
「これまでがんばってきたんだから絶対に合格して見せます 今田 悠子」(力強い・・かっこいい!)
「今までみんなありがとう 寺田 聡子」 (おいおいまだ終わってないし・・・)
「合格したい、どうしても合格したい! 神様、ほんの少しだけ力を貸してください 青田 美奈」(ちょっと気が弱いけどとても優しい友達です)
「残り2ヶ月、改めて全力を誓います! 東海林 司」(そうそう、ここからがラストスパートだ)
その他総勢12人の「決意」で絵馬はうめつくされた。
正月特訓の授業は今までで一番ハードだ。機関銃のような質問と、休みなく繰り返される問題演習。1コマ90分があっという間に感じる。こんなにも密度濃く頭と右手を使った日は生まれて初めてである。おかげで、たった2日間の特訓にもかかわらず、瞬時の条件把握力と、解答スピードが身についた。もう一つ武器を手にしたような気分を味わい2日間の特訓を終えた。
休む間もなく明日からは冬期講習会の後半戦である。ここからが本当の正念場、気合いが入る。