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2012年11月17日
カテゴリ:受験シミュレーションストーリー
今日訪問するのは、先月学校説明会に参加した高校だが、個別相談は初めてである。前回、他校の個別相談時、あとになってから聞きたいことがたくさん出てきた反省もあり、母と私は事前に質問項目をまとめておいた。
「入試のことをちゃんと聞いておくのも大事だけど、学校案内を見ると、入試のこと以外にも教育方針とか授業の特徴なんかが詳しく出ているじゃない。でも具体的なことが今ひとつイメージできないのよね。」
「え、具体的なイメージってどういうこと?」
私は母の疑問というか腑に落ちない点が何となく気になった。
「そうねぇ、例えば今日も“グローバル人材育成”って言葉がキーワードのように出てきたでしょ。でもあなたは将来日本を出るつもりはない。」
「うん。」
「だとしたらこの高校の教育は合わないのかしらね。実際にどんな仕掛けで、どんな育成をねらうのか、もっと言えば、この3年間で生徒たちはどんな成長をするのかも知りたいのよねぇ。まさか、全員の生徒が将来海外で働くことを希望しているとも思えないし・・・。」
「もう、お母さんが通うわけではないのに・・・。」
「まあそうなんだけどね。いろいろな学校のことを勉強していくと、はじめはどこも同じようなことを言っていると思っていたのが、結構違いや特徴があることもわかってきたでしょ。」
この日の個別相談では、“グローバル人材育成”のことに加えて、コースごとの部活のことや、授業以外の補習、修学旅行の費用等、事前にメモしておいた項目を順番に質問していき、また、成績の確認もでき、有意義に終了しようとしていた。
「では他に何か聞いておきたいことはありますか?」
私は、「いいえ」と発する母を予想していたが、その予想は外れた。
「こちらでの3年間で、うちの子はどんな成長をすることが期待できるでしょうか。」
何ともどぎつい質問である。
「まあ、それは人それぞれですが、しっかりと勉強をしてくれれば、マーチレベルの大学には行けますよ。」『マーチレベルの大学・・・、それが私の高校生活?』私は心の中でつぶやいていた。
帰ってから、久しぶりに夕食の支度を手伝っているとき、そのときの質問について母は語った。
「結局高校の3年間てね、3年分の勉強をするのは確かなんだけど、人生の中で最も価値観の変化が起きるときでもあるのよ。だから、勉強の内容だけでなくてね、考え方とか世の中のこととか、他の人との関わりだとか、いろんなことを経験しながら学ぶ場所だとも思うのよ。そういうね、人の成長に関して学校として取り組んでいることがあるのかないのか、あるのであればどんなものなのか知っておく必要があると思うのよね。」
母の言わんとしていることは何となくわかるような気はする。でもはっきりと“そういうことか!”と認識したのは、別の学校の個別相談で、母がした同じ質問に対する先生の回答を聞いたときだ。
「3年間でどんな成長をするのか・・・。先ほどご説明した学力のことではなくということですね。もちろん人それぞれ個性がありますから全く同じではありませんが、3つのことをお約束します。
1つ目は、多少困難なことがあっても簡単にあきらめないで努力することを学びます。ただガンバレ、とハッパがけするのではなく、一つひとつの困難に対して原因や現状を認識する経験や、解決のためにとる方法をまなびます。
2つ目は他者の立場に気を配り、理解する人間に育てます。ここにはコミュニケーション力の養成ということばでくくられることもあります。本校の学校行事の多くはここにつながります。
そして3つ目は、自分で考えて、自分で判断し、自分で行動する力を付けます。“自律”すると言うことですが、これは何も自分だけで考えて自分だけで解決すると言うことではありません。他者の助言を求めたり、協力を求めたりすることも含みます。それらのことも含めて、自分が主体となって行動すると言うことです。
これらのことは、大学に進学するために必要だからということではなく、将来社会で活躍していくために必要な力だからです。本校を卒業していく生徒たちには、ただ学力を高めるだけでなく、卒業後も成長していけるよう、先の3つの成果を求めています。そして、それを全力で支えるのが私たちの教育です。」
続く・・・