高校受験を控えた中学3年生にとって、いつから受験勉強を始めるべきか悩ましい問題です。すでに塾に通い始めている友人を見て焦りを感じる人も多いでしょう。
しかし、今からでも遅くはありません。効率的な学習計画と正しい勉強法があれば、十分に志望校合格を目指せます。
そこで本記事では、中3から受験勉強を始める方法や効果的な計画の立て方・やる気を持続させるコツについて解説します。
ぜひ参考にしてみてください。
中3で受験勉強を始めていないのはやばい?

中3で受験勉強を始めていないからといって、必ずしも志望校に合格することが難しいとは限りません。
重要なのは「いつ始めるか」より「どう取り組むか」です。まずは、自分の志望校と現在の学力レベルを正確に把握することから始めましょう。
現段階で勉強の習慣がない人は、1日2時間からでも継続的に勉強する習慣をつけることが合格への第一歩です。
とくに、友だちと競争して一喜一憂してしまう人も多いですが、他人と比較するのではなく昨日の自分より成長することを目標にすることが大切です。
焦らず計画的に勉強することで、効率よく志望校との距離を縮められます。
中3から受験勉強を始める人向け!学習計画の立て方

まず、中3から受験勉強を始める人のための学習計画の立て方について、3つの重要なポイントを紹介します。
- 長期・中期・短期に分けて目標を立てる
- 1日の勉強スケジュールを決める
- 参考書は3周することを前提にする
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. 長期・中期・短期に分けて目標を立てる
受験勉強の計画は、長期・中期・短期に分けて立てると効率よく進められます。
まず、長期目標は受験までの1年間で「〇〇高校に合格する」など、最終的に達成したい姿を具体的に設定します。
中期目標は、3ヶ月単位で「英語の単語を500語覚える」「数学の図形分野を完璧にする」など、長期目標を実現するためにやるべきことを区切りましょう。
続いて、短期目標は1週間から1ヶ月の範囲で「数学の問題集を1日5ページ解く」など、日々の行動レベルに落とし込むことが大切です。
目標は、具体的な数値を含めると達成度が測りやすくなります。
たとえば「英語の勉強を頑張る」という漠然とした目標ではなく「英語長文を1日30分音読する」といった行動を明確にするとよいでしょう。
なお、志望校の決め方については、以下に記事で詳しく解説しているので、ぜひ読んでみてください。
【高校受験】志望校の決め方はどうしたらいい?自分に合った学校を選ぶためのポイントを徹底解説
2. 1日の勉強スケジュールを決める
1日の勉強時間を効率よく使うためには、具体的な時間割を作成することが重要です。計画は必ず紙に書き出し、目に見える場所に貼ることで実行力が高まります。
朝は頭がよく働くため、数学や理科などの計算が必要な理系科目を勉強するのがおすすめです。
帰宅後は、30分程度の休憩を取ってからスタートし、夕食前に1〜2時間集中して勉強するとよいでしょう。
土日は平日より2〜3時間多く勉強時間を確保し、一日の勉強時間が少なくても5時間以上になるようスケジュールを立てることが大切です。
また、スマホやゲーム・マンガは、勉強中は別の部屋に置くなど、誘惑を断つ環境づくりも意識しましょう。
毎日コンスタントに決まったスケジュールで勉強することで、志望校との距離を着実に縮められます。
3. 参考書は3周することを前提にする
参考書は3周することで知識が定着し、応用力が身につきます。
1周目は、全体を通して読み、内容を把握することが目的です。わからない部分があったら先生に質問し、できるだけ疑問点を解消しておきましょう。
2周目は、1周目で解けなかった部分を重点的に学習します。
3周目は、参考書の内容を完全に理解することを目指し、とくに苦手な部分を集中的に復習しましょう。
3周目が終わった時点で、受験本番で出題されたら完投できるレベルを目指すことが大切です。参考書の内容を先生のように友だちに解説できるようになれば、言うことはありません。
多くの参考書を浅く学ぶより、少数の参考書を深く学ぶほうが勉強の効果は高くなります。教科ごとに1〜2冊の参考書に絞り、徹底的にやり込むことが合格への近道です。
中3で受験勉強を頑張る人におすすめのやる気アップ術

受験勉強のモチベーションを維持することは、中3の受験生にとって重要な課題です。ここでは、やる気を維持する方法を3つ紹介します。
- 勉強した内容と時間を記録する
- やる気がないときは最初の5分間だけ取り組む
- 1日の勉強量にムラを作らない
ひとつずつ見ていきましょう。
1. 勉強した内容と時間を記録する
勉強した内容と時間を記録することで、自分の成長を実感し、やる気を維持できます。記録は、専用のノートやスマホアプリを使うと便利です。
たとえば「英単語50個を30分で覚えた」「数学の問題集を2ページ進めた」など具体的に書くことがポイントです。時間だけでなく、どこまで進んだかという進捗も記入すると達成感が増します。
記録を見返すことで「昨日より10分長く勉強できた」「先週より問題を多く解けた」など自分の成長が目に見えてきます。
毎日の小さな積み重ねが見える化されることで、自然に勉強へのモチベーションが上がるでしょう。
2. やる気がないときは最初の5分間だけ取り組む
やる気が出ないときは、まずは5分間だけ勉強に取り組むことが効果的です。
この5分ルールを実践すると「勉強をやりたくない」という気持ちが小さくなり、モチベーションが低くても勉強を始められるようになります。
「やる気がない状態で勉強を始めたら、あとから不思議とやる気がわいてきて、気が付いたら1時間も勉強していた」ということも珍しくありません。
人間の脳は一度作業を始めるとそのまま続けたくなる性質があるため、5分経過後も勉強を続けられるでしょう。
最初の一歩を踏み出すことでやる気スイッチが入り、スケジュールどおりに勉強を進められるようになります。
それでもやりたくないときは、一旦休むことも大切です。
受験勉強に疲れたときの対処法については、以下の記事で解説しているので参考にしてみてください。
受験勉強に疲れたらどうすればいい?リフレッシュ術やストレスを溜めない方法を紹介
3. 1日の勉強量にムラを作らない
勉強のムラをなくすことで、安定した学習習慣が身につき、やる気も持続します。毎日同じ時間帯に同じくらいの時間を勉強に充てることで、脳と体が学習モードに自然に切り替わるようになります。
スマホのタイマー機能や学習管理アプリを使って、実際の勉強時間を記録するのも効果的です。
悪いパターンとして、1日に詰めこんで勉強しすぎてしまうことがあります。
「今日はやる気があるから10時間勉強しよう!」と思って張り切ってしまい、次の日に疲れが残ってまったく勉強できないというパターンは避けるべきです。
マラソンでも、ペースを上げすぎると後半バテてしまいます。受験勉強もマラソンと同じで、毎日淡々と勉強し続けることが大切です。
中3から受験勉強に取り組んで志望校に合格するための心構え

最後に、中3からでも確実に志望校合格を目指すための重要なポイントを紹介します。
- 定期テストや内申点で点を稼ぐ
- 模擬試験や過去問を徹底的に研究する
ここで紹介する心構えを持って、受験勉強に取り組みましょう。
1. 定期テストや内申点で点を稼ぐ
定期テストや内申点は、受験において重要な土台となるため、中3の早い段階から意識することが大切です。
定期テストでは、教科書や学校の授業内容を徹底的に理解しましょう。
授業中の発言や質問は積極的に行い、先生に学習意欲をアピールすることも内申点アップにつながります。
とくに、定期テスト対策は2週間前から計画的に復習を始め、苦手分野を重点的に対策しましょう。学校の小テストも油断せず、満点を目指して取り組むことが大切です。
学校での積み重ねが内申点という形で評価され、受験本番での精神的な余裕につながるでしょう。
2. 模擬試験や過去問を徹底的に研究する
模擬試験や過去問は、合格への道筋を教えてくれる貴重な情報源です。まずは、年間スケジュールを立て、定期的に模擬試験を受験する習慣をつけることが大切です。
模擬試験の結果は単なる点数ではなく、自分の弱点を映す鏡として活用しましょう。
間違えた問題をノートにまとめ、なぜ間違えたのかを分析することで同じミスを繰り返すことを防げます。
また、志望校の過去問は最低でも3年分は解き、出題傾向や難易度を肌で感じることが重要です。時間を計って本番と同じ条件で解くことで、時間配分の感覚も身につきます。
過去問の解答解説を丸暗記するのではなく、考え方を理解することを意識しましょう。
受験勉強は中3からでも間に合う!いますぐ本気で取り組もう

中3は、受験勉強に本気で取り組み始める最後のタイミングです。まずは、自分の現在地と目標を明確にし、無理のない計画を立てましょう。
本記事で紹介した効率的な勉強法や時間管理術を活用すれば、限られた時間でも効率的に学力を伸ばせます。焦らず、友達と比較せず、自分のペースで着実に前進することが合格への近道です。
まずは、小さな一歩を踏み出しましょう。
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