「うちの子も、そろそろ習い事を始めようかな…。」
幼稚園の送り迎えで、ママ友から「うちの子は〇〇に習わせてるよ!」という話を聞くたびに、このようなことを考えてしまいませんか?
周囲のお子さんがすでに複数の習い事をしている様子を見ると、つい焦ってしまうのも無理はありません。
そこで本記事では、幼児期から始められる7つの習い事と、早めに習い事を始めることで得られるメリットをご紹介します。
お子さんの性格や興味、そしてご家庭の状況に合った習い事を見つけるための参考になるので、ぜひ最後までお読みください。
幼児期から始める習い事7選

幼稚園や保育園のときから習い事をさせることで、お子さんにさまざまな体験をさせてあげられます。ここでは、幼児期のお子さんにおすすめできる習い事を7つ紹介します。
- 幼児教室・知育教室【学習系】
- 英語教室・英会話【学習系】
- そろばん【学習系】
- 書道教室【学習系】
- スイミング【運動系】
- 体操教室【運動系】
- ピアノ・リトミック【音楽系】
お子さんが興味を持ちそうな習い事があれば、お試し体験から検討してみましょう。
幼児教室・知育教室【学習系】
幼児教室や知育教室は、幼児期から学ぶ力の土台をつくるのに役立つ習い事です。遊びのなかに学びを取り入れることで、楽しみながら集中力・記憶力・思考力を身につける効果が期待できます。
歌やゲームを通して数や文字・形・言葉の理解が自然に深まり「できた!」という達成感が自信につながるでしょう。また、同年代の友だちと一緒に活動することで、協調性や社会性も育まれます。
幼児教室は、家庭学習とのバランスも取りやすく、子どもの成長段階を把握しやすいのもメリットです。将来の学習への意欲を無理なく引き出し「学ぶって楽しい」という感覚を育てることが、幼児期からの知育の最大の目的といえるでしょう。
英語教室・英会話【学習系】
英語教室や英会話は、幼児期から始める習い事として人気です。
幼児期は耳が柔軟で音の違いを敏感に聞き分けられるため、正しい発音やリズムを自然に身につけやすい時期です。歌や絵本・ゲームなどをとおして英語に親しむことで、勉強というより遊び感覚で学べます。
講師とのやり取りや友だちとのコミュニケーションを通じて、英語を話すことへの抵抗感が少なくなり、表現力や自信も育つでしょう。また、継続することでリスニング力や語彙力が伸び、将来の英語学習に向けた基礎的な学力を育てられます。
幼児期から英語に触れる体験は、異文化への興味を広げ、世界への視野を育てる第一歩となるでしょう。
そろばん【学習系】
そろばんは、集中力や数の感覚を育てるのに向いている習い事です。
珠をはじきながら数を理解することで、数字への親しみが自然に身につき、計算の基礎力が養われます。また、指先を動かす作業は脳の発達を促し、記憶力や判断力の向上にもつながるでしょう。
加えて、そろばん特有の「イメージ算」では、珠の動きを頭のなかで思い描くため、想像力や暗算力が育つというメリットもあります。
教室では、同年代から小学生くらいの少し年上の子どもと一緒に習うことが多く、周りに合わせて落ち着いて学ぶ姿勢も身につきます。遊びながら計算の正確さとスピードを伸ばせる点も魅力です。
幼児期の習慣として始めることで、将来の学習の土台をしっかり築けるでしょう。
書道教室【学習系】
書道教室は、幼児期から始めることで集中力や姿勢・字の書き方を身につけられる習い事です。
文字を書くことを通じて手先の器用さやバランス感覚が養われ、字が上手になるにつれて自信も生まれます。幼児向けの教室では、正しい鉛筆の持ち方から教えてもらえるだけでなく「楽しくきれいに書く」経験をさせられます。
書道は集中する習慣をつくるだけでなく、礼儀や心の落ち着きを育む情操教育としてもおすすめの習い事といえるでしょう。
スイミング【運動系】
スイミングは、幼児期から始める運動系の習い事として定番の人気を誇ります。
水に親しみながら全身の筋肉をバランスよく使うため、体力や持久力の向上に効果的です。とくに、小学生に上がる前の時期は水への恐怖心が少ないことが多く、遊び感覚で自然に泳ぎを覚えやすいというメリットもあります。
また、水中での運動は呼吸器系の発達を促し、風邪をひきにくい丈夫な体づくりにもつながるといわれています。スイミングは、心身の成長をサポートする、幼児期にぴったりの習い事といえるでしょう。
体操教室【運動系】
体操教室は、幼児期から始めることで基礎的な運動能力を伸ばせる習い事です。
マット運動や鉄棒、跳び箱などを通じて、バランス感覚・柔軟性・瞬発力を育てられます。体を動かす楽しさを味わいながら「できた!」という達成感を積み重ねることで、自信や挑戦する意欲も育まれます。
また、集団でのレッスンでは、順番を守ったり友だちを応援したりと、社会性や協調性も自然に身につくでしょう。体操はケガをしにくい体をつくる効果もあり、ほかのスポーツや日常の動作にもプラスの影響を与えるといわれています。
遊びの延長のような感覚で、元気に体を動かしながら成長できる体操教室は、幼児期の子どもに適している運動系の習い事です。
ピアノ・リトミック【音楽系】
ピアノやリトミックは、幼児期から始める音楽系の習い事として、感性や表現力を育てるのに適しています。
音やリズムに親しむことで、耳の発達が促され、自然に音感やリズム感が身につきます。リトミックでは、歌や体の動きを通して音を感じ取るため、遊びながら集中力や想像力を伸ばせるでしょう。また、練習を重ねて上達する経験は、努力する力や達成感を育てる大切なきっかけにもなります。
ピアノやリトミックなどの音楽系の習い事は、子どもでも楽しく長く続けやすいため、幼児期にぴったりの習い事です。
幼児期から習い事を始めるメリット

「幼児期から習い事を始めても、成長したら何も覚えていないのでは?」
このように感じる方も多いのではないでしょうか?ここでは、幼児期から習い事を始めることでどのようないいことがあるのかについて解説します。
- 「できた!」の積み重ねで自己肯定感が育つ
- 集中力・話を聞く力が鍛えられる
- 子どもの「得意」や「興味」に早く気づける
ひとつずつ見ていきましょう。
「できた!」の積み重ねで自己肯定感が育つ
幼児期から習い事を始めることで得られる大きなメリットのひとつが「できた!」という成功体験を積み重ねられることです。新しいことに挑戦し、少しずつできるようになる経験は、子どもの自己肯定感を高めます。
「初めて問題が解けた」「正しい音を出せた」「前より長く泳げるようになった」という小さな達成でも、周囲の大人に褒められることで自信へとつながります。その積み重ねが「もっとうまくなりたい」という意欲を生み、学びに対する前向きな姿勢を育めるでしょう。
幼児期は吸収力が高く、挑戦を楽しめる時期です。その大切な時期に習い事を通じて成功体験を重ねることで、自分を信じる力を育み、新しい環境や課題にも臆せず向き合える強い精神力を持った子どもに成長するでしょう。
集中力・話を聞く力が鍛えられる
幼児期から習い事を始めることで、集中力や話を聞く力が自然に育まれます。
レッスンでは先生の話を聞き、指示を理解して行動する場面が多く、遊びの延長のように楽しみながら「人の話を聞く習慣」が身につきます。また、短時間でもひとつのことに取り組む経験を積むことで、集中する時間が少しずつ伸びていくでしょう。
運動系の習い事でも、周りと合わせることのメリハリを学べるため、自制心が養われます。このような経験を積み重ねることで、保育園や幼稚園での生活や小学校に上がったあとの学習にもプラスの影響を与えるでしょう。
集中して聞ける力は、成長とともに思考力や理解力を支える大切な基礎となり、子どもの成長を大きく後押ししてくれます。
子どもの「得意」や「興味」に早く気づける
幼児期から習い事を始めると、子どもの「得意」や「興味」に早く気づけるという利点があります。
幼児期は好奇心が旺盛で、さまざまな刺激を受けることで自分の「好き」が芽生える時期です。「音楽に合わせて体を動かすのが好き」「絵を描くと夢中になる」「文字や数字に興味がある」といった日常の姿から、その子らしい個性や能力が見えてくるでしょう。
習い事は、お子さんひとりひとりの個性を発見するきっかけとなり、適性を客観的に知る手段になる可能性があります。また、少人数制の教室では先生のフィードバックを通じて、新たな一面に気づけることもあるでしょう。
興味や得意を早く見つけることで、子どもの成長をその個性に合った形でサポートでき、自信や意欲を伸ばすことにつながります。
幼児期から学習系の習い事をさせると周りの子と差がつく

幼児期から学習系の習い事を始めると、意欲や理解力の面で周りの子との差がつきやすくなるでしょう。
幼児期は吸収力が高く、遊びのような感覚で学ぶことで自然に知識や思考力が育ちます。また、文字や数に早く親しんでおくと、小学校入学時に学ぶ内容への抵抗が少なく、自信を持って授業に臨めるようになります。
小さな成功体験を重ねながら成長することで、学ぶことを「楽しい」と感じる心が育ち、勉強や学習に対する基礎力を育てられるでしょう。
なお、小学生を塾に通わせるタイミングについては「小学生の塾はいつから?学年別の通塾率や入塾タイミングの判断軸を紹介」の記事で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。