入試の最中に緊張したら試してほしい3つのこと。緊張に強くなる勉強の取り組み方とは

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「入試本番で緊張してしまったらどうしよう…。」
「試験中に頭が真っ白になったら対処できるかな。」
「緊張しないで実力を発揮する方法を知りたい。」

このような悩みを抱えていないでしょうか?

入試当日の緊張は、真剣に取り組んできた証拠であり、決して悪いことではありません。しかし、緊張しすぎてしまうと、本来の力を発揮する妨げになることもあります。

そこで本記事では、入試本番で緊張して頭が真っ白になったときに試してほしい具体的な対処法と、普段から取り組める緊張に強くなる勉強方法について解説します。

本記事を最後まで目を通せば、緊張を味方につけて自分の実力を100%出し切るコツがわかるはずです。ぜひ最後まで読んで実践してみてください。

入試当日はほかの受験生も緊張している

入試当日、緊張するのはあなただけではありません。周りの受験生も同じように胸が高鳴り、手が少し冷たくなるような不安を感じています。

むしろ、その緊張感こそが「受験勉強にこれまで真剣に向き合ってきた証拠」です。

緊張を完全に打ち消せなかったとしても、コントロールはできます。落ち着いた心でひとつひとつの問題に取り組むことが、普段どおりの力を発揮する一番の近道です。

メンタルを強くする方法については、以下の記事を参考にしてみてください。
受験生がメンタルを強くする方法とは?合格者が語る本番に強くなる秘訣

入試の最中に緊張して頭が真っ白になったら試してほしいこと

緊張して頭が真っ白になったときに試してほしい対処法があります。ここでは、試験中でもできる4つの方法を紹介します。

  • 筋肉をギュッと緊張させて、すばやく脱力する
  • 一点を数十秒凝視する
  • 緊張している自分を客観視する
  • 紙に「不安」や頭に浮かぶことを書き出す

それぞれ詳しく見ていきましょう。

筋肉をギュッと緊張させて、すばやく脱力する

試験の途中で頭が真っ白になってしまったときは、焦らずに体を使って緊張をリセットする方法を試してみてください。

まず「両手をギュッと握る」「肩や足にぐっと力を入れる」など、全身の筋肉を数秒間しっかり緊張させます。そして、そのまますばやく力を抜いてみましょう。

すると、体の力が抜けると同時に、心のこわばりも少しずつ和らいでいくのを感じられるはずです。この方法は、脳に「もう大丈夫」と知らせる効果があり、集中力を取り戻しやすくなります。

試験中でもできるので、ぜひ試してみてください。

一点を数十秒凝視する

試験中に急に頭が真っ白になってしまったら、視線を使って心を落ち着ける方法も試してみましょう。

具体的には、机の上の鉛筆や時計など、動かない一点を決めて数十秒間じっと見つめるだけです。視線を固定することで余計な情報が遮断され、頭の中の混乱が少しずつ静まっていきます。

この間に呼吸を整えると、さらに心が落ち着きやすくなるでしょう。ポイントは、焦って問題に戻ろうとせず、短い時間でも「心を再起動」する感覚を持つことです。

視線を一点に集中させるだけで、場の空気や周囲の動きに気持ちを左右されにくくなり、落ち着いて問題に取り組める心理状態を取り戻せます。

緊張している自分を客観視する

試験の途中で緊張が高まり、問題が手につかなくなってしまったときは「緊張している自分」を少し離れた場所から眺めるように意識してみましょう。

たとえば「今、自分は緊張しているな」と心の中で言葉にするだけでも、感情と自分の間に距離が生まれます。その瞬間、緊張に飲まれていた心が落ち着きを取り戻しやすくなるでしょう。

大切なのは、緊張を悪いものと考えず「それだけ真剣に向き合っている証拠だ」と受け止めることです。そのような視点を持つことで、冷静さを取り戻し、再び問題に集中しやすくなります。

緊張を消そうとするより、うまく付き合う意識を持てば、プレッシャーをはねのけて本番で力を発揮できます。

紙に「不安」や頭に浮かぶことを書き出す

試験本番で強い不安や緊張を感じたら、その気持ちを紙に書き出すという方法も試してみましょう。

不安を言葉にすることで、思考がクリアになることが実証されています。

不安を書き出すときのコツは、理由や状況を長々と記すのではなく、具体的な心配事を一行程度にまとめてみることです。

その不安に対し、かんたんな対策や前向きな言葉を添えることで、気持ちを整理し冷静さを取り戻せるでしょう。

たとえば、以下のように書けます。

  • 「問題が解けなかったらどうしよう」→「かんたんな問題から始めて頭を慣らせば大丈夫」
  • 「計算ミスが怖い」→「途中式を丁寧に書けばミスを減らせる」

数分間だけ心と向き合って頭の中のもやもやを外へ出すことで、試験問題に向き合う集中力を高められるでしょう。

入試当日に緊張しないために普段から取り組めること

入試当日の緊張を減らすためには、普段から取り組める準備があります。ここでは、緊張に強くなるための5つの方法を紹介します。

  • 最初にすべての問題に目を通すくせをつける
  • かんたんに解ける問題から解き始める
  • 自分が解ける問題のレベルや傾向を明確にしておく
  • 日々の成果を振り返る日記を付ける
  • 普段の勉強に本番環境を取り入れる

それぞれ詳しく解説します。

最初にすべての問題に目を通すくせをつける

入試本番で緊張を少しでも和らげるためには、日頃から試験での動きを習慣化しておくことが大切です。

とくにおすすめなのが「最初にすべての問題に目を通す」くせをつけておくことです。

そうすると、すぐに得点になりそうな問題と時間をかけても点数につながりにくい問題を大まかに把握できます。

試験開始直後にどの問題に時間を使うのかについて計画を立てておけば「最後のほうの問題が解けなかった…。」といった失敗を防げます。

普段の勉強や過去問演習のときも、解き始める前に問題全体を見渡す練習をしておくと、本番でも焦らず落ち着いて全体像をつかめるでしょう。

日ごろの勉強でこの流れを体に染み込ませておけば、試験会場でもいつもと同じように時間を使えるため、焦ることなく問題が解けます。

かんたんに解ける問題から解き始める

入試本番で緊張を最小限に抑えるためには、普段から「かんたんな問題から解き始める」習慣を身につけておきましょう。

試験の最初に解ける問題に取り組むことで、早い段階で「よし、できた」という感覚を得られ、心が落ち着きやすくなります。反対に、いきなり難問に手をつけて時間を使いすぎると、焦りや不安が増して集中力が途切れやすくなりかねません。

日頃の勉強や模擬試験でも、必ず最初は得意な分野やかんたんな問題から始める練習をすると、この流れが自然に定着します。

本番でも同じ動きができれば、気持ちを安定させたまま試験に臨めるため、持っている力を最大限に発揮できるでしょう。

自分が解ける問題のレベルや傾向を明確にしておく

入試本番で緊張を減らすためには、自分がどのような問題なら解けるのか、そのレベルや傾向を普段からはっきりさせておくことが大切です。

得意な分野や正答率が高い問題のタイプを知っていれば、試験中に迷わず取り組みやすくなり、序盤から自信がつきます。

一方、苦手な分野や時間がかかる問題を把握しておけば、後回しにするなど戦略的に対応できるでしょう。

本番での不安や焦りは「どう動くべきかわからない」ときに強まるものですが、日頃から自分の得意・不得意を明確にしておけば、その迷いを減らせます。

自分の強みを理解したうえで、その武器を活かす流れを練習しておくことが、試験場で落ち着きを保ち本来の力を発揮する土台になるでしょう。

日々の成果を振り返る日記を付ける

入試本番で緊張を減らして自信を持って臨むためには、日々の学習成果を振り返る習慣を持つことが有効です。

おすすめは、その日の勉強内容や達成したこと、不安に感じたことなどを短く日記に書き残す方法です。

小さな進歩でも記録しておくことで、自分が積み重ねてきた努力が目に見えて確認できるようになり「ここまで頑張ってきた」という自信につながります。

本番前にその記録を読み返せば、過去の努力が心の支えとなり、不安よりも安心感が勝る状態で試験に挑めるでしょう。

日記は感情の整理にも役立ち、緊張や心配を文章に出すことで気持ちが軽くなります。毎日の振り返りは、自信と落ち着きを育てる心のトレーニングといえるでしょう。

普段の勉強に本番環境を取り入れる

普段の勉強に「本番を意識した環境」を取り入れることも試してみてください。

たとえば、時間をきっちり測って解く習慣をつけたり、ほかの受験生が勉強している自習室で問題を解いたりするなど、できるだけ試験本番に近い状況を再現してみましょう。

模試や過去問演習のときも、鉛筆の本数や時計の置き場所などを実際の試験と同じようにすることで、当日も集中しやすくなります。

この「慣れ」が積み重なると、試験会場が特別な場所ではなく、いつもの延長のように感じられ、過度な緊張を防げるものです。

普段の勉強に少しの工夫を加えることで、心と体が自然に本番モードに整い、自信を持って挑む準備ができるでしょう。

入試で緊張するのは頑張った証!自分の実力を100%出し切ろう

入試当日に緊張するのは、それだけ真剣に取り組んできた証拠です。頑張ってきた人ほど「失敗したくない」「うまくやりたい」と思う気持ちが強く、その思いが緊張となって表れます。

しかし、その緊張は決して悪いものではありません。

大切なのは、緊張を「味方」にする意識を持つことです。「このドキドキは、自分が本気で挑戦している証だ」と受け止めれば、緊張は前向きなエネルギーに変わります。

これまで積み重ねてきた努力を信じ、自分の力を100%出し切るつもりで挑みましょう。